国政リポートNo.606
「大震災から1周年 被災地復興に弾みを」 東日本大震災から1年が経ちました。現在までに震災による死者は1万5854人(警察庁調べ・3月10日現在)、行方不明を合わせると約1万9000人が犠牲となっています。
●暮らし、経済活力に必要な電力安定供給
今月27日には、すべての原子力発電所が停止となります。代替エネルギーとして「1日も早く再生可能エネルギーを」との声は日を追って強くなっていますが、10年以上の歳月を要するのは確実で、現在は総発電量の1%にも充たないのが現実です。7月1日からは再生可能エネルギーを電力会社が全量買取る制度が始まりますが、これは微々たるもの。エネルギーの安定供給を考えれば原子力発電所の安全性を最優先に、ストレステスト(耐性検査)をした上で、如何に再稼働に結びつけていくかが現実問題となってきます。
●復興、景気回復への来年度予算案可決 90兆3300億円余の2012年度予算案が衆院で可決しました。まず為替レートを1ドル90円程度にもっていくことです。そして経済成長率を閣議決定した名目3%、実質で2%を確実なものにしてデフレ克服につなげ、低成長からの脱却を図ります。
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