闘い続ける 前・衆議院議員田中けいしゅう

国政リポートNo.564
2010年8月9日

 

             「平和と繁栄願う夏」




● 平和の願い、ノーモア広島、ノーモア長崎

 原爆が投下されてから65年。今年もまた、風化させてはならない熱い思いの夏がきました。65年前も、ことのほか暑かったといいます。暑さの中、毎年、広島、長崎の被爆地では追悼の平和式典が行なわれています。今年は「核兵器なき世界」を掲げたオバマ大統領の言葉に表されるように、米・露の新戦略兵器削減条約締結など、核兵器廃絶への歩みが一歩一歩進められようとする大切な年になりました。
 式典には投下国の米国大使はじめ核を保有する英仏、そして国連事務総長も初めて出席し、記憶にとどまる歴史的な式典となったのです。平和宣言を世界に訴えかけた被爆国の願いが国際社会を動かす大きな力になったのです。核廃絶に向け私たちの役割は今後さらに大きくなっていきます。二度と起こしてはならない人類最大の過ち、愚かさを発信し続けていかなければなりません。
 昨年のリポートでも報告しましたが、被爆者に対する認定基準は爆心からの距離、残留放射線など一定の目安で決められて、個人差などの個々の状況を十分に考慮したものではありません。制度が見直されているとは言え十分なのか、納得できる対応が必要です。被爆者の救済が終らないうちは真の終戦とは言えません。

 

●国の繁栄願うハブ化構想(戦略港湾)に京浜港が選定

  日本経済を立て直し繁栄をもたらす新たな成長戦略に港湾の戦略的ハブ化構想が打ちだされています。横浜港も国際競争力を高めるための取り組みが行なわれ、私は、遅れた港湾政策を活性化させるための横浜港湾議員連盟の会長を務めさせて頂いています。5月25日には京浜港をアジア諸港に対峙するハブ港として選定するよう、国土交通省に赴き前原大臣に要請を行ってきました。
 国が重点整備で後押しするハブ化構想には、私たちの横浜港を含めた「京浜港」、そして「阪神港」「伊勢湾港」「北部九州港湾」の4港が公募に名乗りを挙げていましたが。選定の結果、京浜港と阪神港が選ばれました。今後は大型コンテナ船が着岸できる岸壁の整備を進めるとともに、港の運営を担う地元自治体の公社の統合や民営化を促すことで、シンガポールや韓国の釜山などアジアのライバル港に比べて割高なコストの削減をはかり、国際競争力を高める施策を進めていくことになります。 

 

●原宿交差点の渋滞が解消 

 横浜は首都圏でも交通渋滞が激しいところ。特に国道1号線の原宿交差点は前後に横浜新道、新湘南バイパスといった自動車専用道路をかかえ、渋滞の難所として全国でも1、2を争う交差点として悪名を轟かせています。渋滞解消のために立体交差化の工事が進められてきましたが、今年12月末には全線開通となり渋滞が解消されることになりました。
 また、立体化によってできるトンネル内は排水、電気、通信設備などが地震などの災害に強い共同溝内に収められ、そのぶん安全な歩道スペースが確保できることになりました。
 これを機に、安全対策の観点からも公共事業の一環として積極的に共同溝構想を進めていくべきです。

  

●10年来の念願が叶う

 そもそも、横浜の交通渋滞に、私は10年前の建設委員会(現・国土交通委員会)で「首都圏の日常的な交通渋滞がもたらす影響は多額の経済ロスや環境汚染を引き起こし、地球規模の深刻な社会問題になっている」と原宿交差点立体交差化や横浜新道のETC早期導入を要求。国会でこの問題を再三取りあげた結果、早期着工にこぎ着けた経緯があります。
 原宿交差点の渋滞解消で年間約100億円の経済ロスが解消されると国土交通省では試算しています。