闘い続ける 前・衆議院議員田中けいしゅう

国政リポートNo.562
2010年7月12日

 

               「試練の参院選」


 今回の参議院選、神奈川選挙区では現職の2議席から1議席を失うことになり、全体でも厳しい結果となってしまいました。昨年の衆院選で「この国を変えたい」との皆さまの強い思いを受けての政権交代でしたが、今回の選挙戦で突き付けられた厳しい民意は謙虚に受けとめ、国民からの信任をいただけるよう、努力を続けていきます。

 

● 閣議決定は十分に意見を聞いてから

 通常国会が閉会し、参議院選挙の公示を控えた先月22日、政府による内閣・財務金融合同議員政策研究会が開催され平岡秀夫内閣府副大臣・国家戦略室長によるヒアリングが行われました。この会議は私たちの案が国家政策に確実に活かされているかの検討を重ねる重要な会議のはず。ところが、新成長戦略についての政府の説明では、今まで私たちが議論してきた新成長戦略との整合性が何処かへ消えてしまいました。それは各省庁の継ぎはぎだらけで作られた新成長戦略になってしまったからです。
 政策案件は始めに党の政策調査会に報告し、次に審議を重ね、その中から意見を汲み上げて閣議決定へともっていくべきです。
 閣議決定は何処からも文句を言われないものにしなければなりません。自民党政権からの引き継ぎのような形で政策がつくられていくと、文句を言われ叩かれるのは政府の中にいる役人ではなく、国民の暮らしに直結する私たち議員です。以前、副大臣自身も委員のときは、閣議決定する前に政策は明確に示して欲しいと言ってきたはず。それを無視して既成事実を作っていくようでは、何のための政策研究会なのか。私は「様々な意見を聞き入れていくべき」と、会議で副大臣に厳しく注文を付けました。
 ギリシャの破たんが言われる中、政府はこれを取り上げて日本の財政赤字がやがてはギリシャと同じ国家破たんの途を辿ると、危機感を煽っています。日本はギリシャのように外国からの借金に頼っていません。経済的な環境がまったく違っています。ところが、この問題でも今まで与党議員だった者が政府の人間になった途端に役人の代弁者になってしまっています。
 また、役人のペーパーに書かれる文章がカタカナ表示が多過ぎて分かりにくく、平易な文章に直してもらおうとしても役人側からの配慮はほとんどみられないのが実情です。
 急浮上した消費税増税も始めに10%へと、増税ありきで説明不足です。将来の福祉政策を考えると、いずれは消費税アップに言及しなければならないかも知れませんが、食品、衣料などの日常生活の必需品、年金暮らしの方などへの対応の議論を先にすべきです。
 年金・医療・介護の社会福祉政策は財源不足が言われるからこそ全体で考えていかなければならないこと。新成長戦略をどのようにリンクさせていくか、鳩山政権で約束した通り、増税よりも先ずはムダを徹底的に排除してた中で財政運営の仕組みを作っていくことが必要だと思います。未加入・未納が問題になっている国民年金にしても、年金を一元化し、基礎部分については消費税を目的税化して賄おうとの考えも、いつの間にか曖昧になってしまっています。
 

 

● バラマキで借金を増やし続けたのは 自民党歴代総理

 自民党からは民主党の政策がバラマキで赤字国債を増やしていると散々言われていますが、鳩山政権になってからの赤字国債は44兆円。自民党政権下では成長戦略がなかったことで借金を膨らませ続けてしまったのです。「借金がどのような形で積みあがってきたか、1000兆円になろうとするこれまでの赤字国債を、どの総理の時にどれだけ出したのか、国民の前に明らかにすべき」と要求しています。
 沖縄の問題もまったく同じです。自民党政権が明らかにしてこなかった基地の返還を鳩山政権が正面から向き合ったことで沖縄が背負ってきた懸案がハッキリ見えてきたのです。
 政権交代の成果が徐々に現れてきています。事業仕分けも、いよいよ特別会計に切り込んでいきます。マニフェストへの着手も85%を超えています。国民との約束は必ず守っていきます。