闘い続ける 前・衆議院議員田中けいしゅう

国政リポートNo.544
2009年11月9日

 

            「説明が足りない鳩山内閣」

       説明責任を果たさなければ政権交代の理解は得られない


 オバマ大統領が来日します。日米同盟の強化が言われていますが、沖縄の基地問題だけにこだわることなく、東アジア共同体、地球温暖化、アフガン問題など全体の懸案に、鳩山総理は確固たる国家ビジョンをもって、対等な立場での首脳会談に臨んで欲しいと思います。また政権交代を果たした民主党政権が今までの自民党政権のように官僚依存の政治に後戻りしないよう注意を促していきます。

 

●活発になった国会論戦

 私たちは、官僚依存政治からの脱却を念頭に委員会などの国政に臨んでいます。お互い政治家同士が真剣に議論を深めることは大切なことです。従来の国会審議では、本会議でも予算委員会でも官僚が用意した答弁書の棒読みが多かったのが実態です。その点、鳩山内閣初の国会論戦では自分の考え方を自分の言葉で語るようになりました。これからの議論はさらに深まり、活発化するはずです。
 

 

●線引きが必要な天下り

 政府は日本郵政で官僚OBの斉藤次郎氏の社長人事を決定しました。この人事に対し、官僚OBの起用は民主党がマニフェストで掲げる「天下り禁止」に反するとの批判がでました。しかし退官後10年とか15年たてば業務に就けるような、何らかの線引きを考えてもいいのではないでしょうか。官僚中の官僚と言われ、官僚制度を知り尽くした人が改革に着手することに大きな期待を寄せています。
 一方において、政府は人事院総裁で元厚生労働次官を充てる同意人事案を提示しました。「官僚の天下りは駄目」と言ってきたのであれば、国会同意を受けた3人の中の1人だからというだけで、昨年退官したばかりのOBが間髪を入れずに総裁に就くのはまったく理解できない人事案です。これも郵政同様、10年とか15年の線引きの上にたって実行すべきではないかと思います。今後、このような人事を行えば政治不信につながりかねません。政府の反省を求めます。

 

●議員全員が仕分け人

 国民から政権を託されたのは、民主党がいいからではなく、総理がコロコロ代わる自民党政権が余りにひどいからだと受けとめています。だからこそ、ひどい政治をひとつひとつ丁寧に直していく必要があります。ムダを見直すための行政刷新会議の仕分け人が、当初よりも大幅に削られて7人になり「後退した」などと報道されていますが、私は、仕分け作業に政府の要職に就いていない与党議員全員があたるべきと考えます。地方に戻れば地元議員が地元の問題を一番よく知っています。知恵をだし、議員が一丸となって取り組めば仕分け作業のスピードアップがはかれ、結果的に刷新会議の後押しとなります。

 

●求められる丁寧な説明

 政府は官房機密費を公表しない方針を明らかにしました。これは機密費の透明化を求めてきた民主党の考えに反します。機密費の公表が、たとえその性格上難しいものであっても、国民からの税金を使うのであれば、今すぐに公表できるもの、すぐに公表できなくても5年後、10年後にはオープンにできるもの、そして公表すると国益を損ねるような機密に相当し公表困難なものなど、内容を仕分けして、それを分かりやすく丁寧に説明していくことが大切です。それが国民に対する約束であり、民主党の目指す政治だったはずです。この基本姿勢を忘れずに国政に取り組むよう、鳩山内閣には強く要望していきます。
 いずれにしても今、日本経済は大変な状況です。一日も早くこの不況を克服し、スピード感溢れた分かりやすい政治で元気な日本をつくっていきます。