闘い続ける 前・衆議院議員田中けいしゅう

2003.12.25

 首都圏の交通渋滞の解消は、排気ガス汚染、騒音、交通事故など、多くの生活環境問題の解決につながる。そして生活環境の改善だけでなく、年間20兆円にも及ぶ交通渋滞が生みだす経済ロスを根本から解消し、経済効率を高めることにもなる。地域の暮らしに活力を与え、大きな投資効果を生みだす効率的な都市整備事業を、これからも積極的に進めていく。

 

 かねてより首都高速道路公団の業務体質について、収益の減少や渋滞緩和への取り組み不足などの問題点を指摘しつつ、ETC(自動料金収受システム)の導入が人件費の削減、料金所渋滞の解消につながるものとして期待されながらも、その普及がなかなか進まないことに着目し、2002年5月30日付の内閣に対する質問主意書の中で、ETCの利用料金が一般通行割引料金と変わらない点について、「ETCの導入で経費が削減されていることからすれば、さらに大幅な通行料金の削減が図れるはずである。また、削減されていかなければ、ETC導入の本来の意味を失することになる。一般通行割引料金と格差をつけるなど、ETCの利用頻度を高めるための積極的な工夫をすべきである。」と主張してきた。
 また、民間企業の電力会社を例に挙げ、「電力会社は夜間や休祭日利用などに使用料金の工夫を行い、割引料金を設定しながら収益を上げるための努力を重ねることにより、利用者に不便をかけることなく使いやすい環境を提供し、収益を伸ばしている。しかし、これに比べて公団は1年24時間、夜間も休祭日も同じ料金を設定し、通行量の少ない時間帯等の割引料金設定で、利用者の利便性を考えるなどの工夫が見られない。これは公団の努力不足の表れである。」と指摘した上で、ETCについて、利用料金の値下げを行うことによって、利用者数を増やす努力をすべきであると、強く訴えた。

 しかし、これに対する2002年6月18日付の小泉総理名による政府からの答弁書では、ETC利用による割引料金制度の導入について「ETCの普及状況も踏まえつつ、検討していく考えである。」との内容にとどまった。

 その後、経産委員会質疑など、あらゆる機会を通じて割引制度の導入を強く求めていたところ、その結果、首都高速道路におけるETCの利用の場合に、通常料金より割安な特定料金で利用することのできる「特定利用料金区間」が設けられ、これまで湾岸線(浮島〜東扇島)など5区間が設定されていたが、これに続いて2003年12月25日より、狩場線(狩場〈横浜横須賀道路接続部〉〜阪東橋、通行料金は普通車500円・大型車1000円)、三ツ沢線〈第三京浜・横浜新道接続部〉〜みなとみらい・東神奈川、通行料金は普通車300円・大型車600円)等、7区間が新たに追加されることになった。
 また、首都高速道路の本線料金所における渋滞緩和のためのダブルブース(既存の料金収受ブースの後方に1ブース増設することにより、混雑時間帯に2台の車を同時に料金収受できるレーン)の運用実現も、2003年12月19日より、これまでの5箇所に加え、3号渋谷線の用賀本線料金所・4号新宿線の永福料金所・5号池袋線の志村本線料金所の3つの本線料金所において、ダブルブースの運用が開始されることになった。これにより、首都高速道路での渋滞のさらなる緩和実現に向けて着実な前進が期待される。

 

割引料金等の詳しい情報は首都高速道路公団ホームページへ
http://www.mex.go.jp/etc2/index.html
http://www.mex.go.jp/etc/index.html